野球は「確率のスポーツ」と言われます。選手の成績の評価からして、打者は「打率」、投手は「防御率」といった確率で評価されます。こういった確率データを参考にすれば、その選手の技術面についてとてもよく知ることができます。

例えば、プロ野球の打者を例にとると、打率が3割を超えれば優秀な成績といえます。先発投手であれば防御率が3.00を下回れば優秀と言えるでしょう。

ただ、冒頭に「技術面を知ることができる」と記載したのには理由があります。当然のことながら、野球選手は成績データだけで評価できるわけではないからです。メインの選手の補佐役として陰ながらチームを支える選手や、チームの気風を盛り上げるムードメーカーといった「縁の下の力持ち」的な選手もいますし、そういった面も勝利を左右する大事な側面です。また、人を惹きつけるカリスマ性(例:イチロー選手)、エンターテイメント性(例:新庄選手)がある選手は、勝敗を超えて試合を盛り上げてくれ、野球自体の人気を上げてくれます。こういったことは、「来場者数」といった数字には影響するものの、選手の成績データには表れません。

そういった限界を念頭に置いたうえで、選手を数字で分析して知れることも興味深いことには変わりなく、野球をより楽しめるようになるでしょう。

例えば、とても活躍している印象なのに、打率が低い選手もいます。こういった選手は、得点圏打率が高いがために、そう思われやすいということが分かったりします。

野球のデータは野球をおもしろくします。そんな野球の統計データをみれるサイトを以下にいくつかご紹介します。ぜひあなたも野球のデータを見て、分析して考えて楽しんで欲しいと思います。

NPB公式サイト 統計データ

NPB(日本プロ野球)公式サイトであり、豊富な統計データが掲載されています。球場ごとの来場数、平均試合時間などが見れます。

データ例【2020年 セ・パ公式戦 平均試合時間】

コールドゲーム・延長試合を除いた9回試合のみでの平均時間

※( )内は全試合の平均時間

3:13 ( 3:16 )h 656 試合 (720 試合)

データ例【2020年 セ・パ公式戦 入場者数】

入場者数 4,823,578

試合数 720

1試合平均 6,699

プロ野球データFreak

豊富なデータを掲載しており、また、視覚的にも読みやすいサイトです。パット見て理解し易いデザインになっています。