田澤純一、再起は2011年!|エピソード2009-88

本当に残念なニュースだが、右肘の異常を訴えていたBOSの田澤純一が、損傷したじん帯を再建する手術に踏み切ることとなった。今季の登板はまず見込めず、2011年に再起を期す。
スプリングトレーニングでは順調に滑り出したが、3月16日から3試合連続で打ちこまれていた。

疲れると右肘に張りが出て、それが痛みに変わっていたようだ。チームドクターと相談の上、手術に踏み切ったということだ。投げられない、というほどの痛みではなかったようだ。日本なら、痛みをおして投げていたのではないか。しかしMLBでは、選手の肉体は多大な投資をした資産であり、資産価値を下げないためにも根本治療をするということになったようだ。
いろいろな考え方はあるだろうが、田澤に関してはMLBの考え方が正解ではないか。まだ若くて可能性があるし、層の厚いBOS投手陣では、たとえ手術せずに出場してもローテーションに食い込むのは難しい。マイナーで投げて結果が出なかったり、さらに悪化させたりしては元も子もない。
今季は巨人のグライシンガー、MINのネイサンが右肘の手術を受けているが、田澤のケースはそれよりも重いようだ。「腱の再生」は時間がかかるのだ。そういえば、1月に元TEXの大塚晶則も右肘手術の意向を発表していた。投手にとって、利き腕のひじの手術と言うのは深刻な話だ。
残念だが、2011年に新たな楽しみができたと思うほかはない。2011年は3年150万ドルの契約の最終年にあたる。いきなり正念場を迎えることになるが、完治していれば難なくクリアするのではないか。

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TBは今年も威勢がいいぞ!|エピソード2009-87

スプリングトレーニングのSTATSを見ていて、TBの威勢の良い若手が良い数字を記録しているのに気がついた。本塁打6本は24歳のシーン・ロドリゲス。打点15は23歳のレイド・ブリニャック。いずれもトップクラスだ。
ふたりはともに内野手。MLBでのキャリアは2年あるが、レギュラーには程遠かった。
ロドリゲスは2003年3順目でLAAに入る。ボーナス40万ドル。
 
2009年途中にTBに移った。もともとSSだったが、2B、3Bさらに外野も守った。近年守備は向上していた。三振が多いものの、AAAを代表するスラッガーだったが、この春はその力の一端を見せてくれている。
ブリニャックは2004年2順目でTBに入る。ボーナス79.5万ドル。
 
TB生え抜き。そしてずっとSSである。選球眼はそれほど良くなく、ミートも並みだったがとにかく勝負強い。RBIイーターになりそうな気配がある。守備面ではMLBの標準クラスだ。
 
TBは2007年のB.J.アプトン、2008年のエバン・ロンゴリア、そして2009年岩村の代役だったベン・ゾブリストと大ブレークした野手が相次いだが、今季はこの2人。
 
成績下位チームから優先権があるドラフト制度は、TBのような弱小と思われてきたチームに脚光を当てる。希望を抱かせる。良い制度だと思うのだが。

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マウアー、MINと8年1.84億ドル!|エピソード2009-86

2010年末に4年3300万ドルの契約が終了するマウアーが、MINと8年1.84億ドルの拡大契約を結んだようだ。MINは、今やチームの顔となったこの選手の2010年オフ市場への流出を、先手を打って食い止めたのだ。ヨハン・サンタナ流出の二の舞を避けたというべきか。実は2月に10年2億ドルという報道が流れたのだが、それがこういう形で落ち着いたということか。
莫大な金額だが、1年平均2300万ドルは今のマウアーの実力、価値からすると決して高くない。強欲ボラスなら3000万ドルでNYYと交渉するのではないかと思われる。

イチローよりもちょうど10歳下。この契約が満了してもまだマウアーは35歳。いかに若くして実績を残しているかが分かる。
懸念されるのは、捕手と言う激職でこのままいくのかどうか。1Bにはモルノーがいるが、他ポジションへのコンバートも考えられると思う。
さらに、チームのもう一人の顔、モルノーとの契約上のアンバランス。2013年に切れるモルノーの契約は6年8000万ドルである。さらに、昨年モルノーに匹敵する活躍を見せたカダイアは2010年までの3年2400万ドル。球団にオプション権があるが、こうした生え抜きの有力選手の年俸も上昇する可能性があるのではないか。
気が早いが、2010年オフ市場の最大の目玉がなくなったことで、各チームの捕手をめぐる補強策は大きく変わる可能性がある。NYYはポストポサダの計画を引き直すことになるだろう。打てる捕手は、常に払底している。ブライアン・マッキャンなどの価値も上がるのではないか。

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ストラスバーグはマイナースタート|エピソード2009-85

MLB各チームの戦力を調べていたら、WSHのアクティブロースターからスティーブン・ストラスバーグの名が消えていた。彼は、AAのハリスバーグからプロのキャリアを始めることになる。

2試合続けて無失点に抑え、順調な滑り出しを見せたストラスバーグだが、3月19日のSTL戦では、4回を投げて8三振を奪ったものの、Tグリーン、クレイグという控え選手に2本のソロ本塁打を打たれた。
通算では9回を投げて奪三振12だが被安打も8。
球威はあるが、コースが甘いこと、そしてMLBの打者にとってはそれほど難しくない球筋だということだ。
弱小新興チームであるWSHにとって、10年に一度と言われるプロスペクトのストラスバーグはまさに金の卵だが、それだけに下手なデビューはさせられないという判断になったようだ。西武の雄星のケースとよく似た判断だ。
AAのハリスバーグには、今日現在WSHの40人ロースターに入っている投手が彼を含めて3人。プロスペクト養成を主眼とするチームだ。ストラスバーグはここで何度か先発投手として投げて、速い時期に再びMLBに上がってくるのだろう。マイナーリーグを追いかける楽しみがまた一つ増えた。

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阪神は今から新外国人投手を獲得するという|エピソード2009‐84

新聞報道によれば、阪神は、新外国人の先発投手を獲得するそうだ。
オープン戦のSTATSを見れば、そうしなければならない事態だということが分かる。

ローテーションが作れない状態だ。期待のフォッサムは、コントロールが懸念されたがそれ以上に球威が乏しく、打者の餌食になっている。安藤は開幕が迫ってから打ちこまれている。下柳、久保もまだ本調子ではなく、福原もめどが立っていない。岩田もまだ投げていない。なんとか通用しそうなのは能見くらい。
セットアッパー陣が非常に順調で、久保田も復帰のめどが立っているのとは対照的だ。
今からMLBの投手を当たるそうだが、MLBの公式サイトに上がっているFA状態の先発投手はこれだけしかいない(引退選手を除く)。

個人的にはペドロ・マルチネスやスモルツが甲子園で投げてくれたらうれしいが、現実的には選択肢は多くない。この中では2009年14勝のルーパーか。しかしERAは5点台だ。昨年MLBでの実績のない投手やAAA以下から選ぶことになるだろう。
選手補強の穴をMLBの二流どころで埋めるという政策は、もう古いと思う。中日や広島のようにドミニカなどの若手選手を見つけてきて育成をする形に切り替えるべきだ。
チーム編成の考え方を切り替えるべき時が来ていると思う。

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大家はあまりにも気の毒である|エピソード2009-83

先日、メキシカンリーグのキンタナロー・タイガースに入団した大家友和は、さっそくスプリングトレーニングに参加し、練習試合にも2ゲーム投げたが、3月18日になってリリースされた。契約解除である。
彼の責任ではなく、チームの外国人枠の問題。新聞報道によれば、メキシカン・リーグには6人という外国人枠があり、チームは新しくMLBから選手を入れたので、大家が枠からはみ出し、放出となったということだ。
キンタナローのロースターを見ると、投手にUS出身のスコット・チアッソン、内野にキューバ出身のテヘラ、外野に2009年オリックスにいたドミニカ出身のフェルナンデス、キューバ出身のサンチェスがいて、ここにOAKのマイナーにいたUS出身の投手ボビー・クラマーが加入している。これでも5人だから、大家の席はありそうだが、恐らくは公表されていないFA選手がMLBから来るのではないか。
キンタナロー・タイガースの今のメンバーには、MLBで実績のある選手はほとんどいない。メキシコリーグ生え抜きが大部分だ。MLB50勝の大家は、ダントツの実績があるが、昨今のSTATSから見える衰え、そして高年俸が足を引っ張ったのではないか。
 
大家はブログでこう書いている。
 
ここまできた経緯もあるし、登板の結果もあるし、
どう考えても普通のことではなくあまりに理不尽なことです。
 次に向けてトレーニングやっていくしかないです。
すでにMLB10年選手の資格を得ている大家だが「まだやり残したことがある」という思いがあるのだろう。野茂英雄と同じように、ぼろぼろになるまで投げる気だろう。
この時期、MLB機構では、こうした突然のクビは日常茶飯事ではあるが、何とか立ち直って、再びMLBのマウンドに立ってほしいと思う。

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オープン戦、投手成績も見てみる|エピソード2009-82

明日開幕するNPB。オープン戦の投手成績も見てみる。野手もそうだが、投手の場合は特に、内容よりも投球回数を投げていることが大事だ。規定投球回数以上の全選手を並べてみた。

ここでも、パリーグの選手が多い。セは23日までオープン戦をする。ここで調子を整える主力投手も多いのだろう。
ほっとするのは、ダルビッシュや田中将大、岩隈、涌井、杉内など2009年のWBCで活躍した面々が揃って順調なこと。彼らがNPBを面白くするのだ。また、渡辺俊介が久々に順調なのも喜ばしい。
移籍1年目で勝負がかかっている横浜の清水、オリックスの木佐貫が頑張っているのにも注目したい。ひとまず開幕ローテーション枠に滑り込んだというところか。
ヤクルトの石川は唯一無失点。今年も屋台骨を背負う。新外国人は、ケッぺル以外は見るべき成績を残していない。
こうしてみると、今年は本格派の投手の仕上がりが順調だと思われる。息詰まる投手戦を春から見たいものだ。

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オープン戦打撃10傑から見えるもの|エピソード2009-81

NPBのオープン戦も終了し、明後日にはパリーグ開幕である。今年はオープン戦が少なすぎて、選手の状況が良く見えなかったのだが、打撃ベスト10には興味深い顔ぶれが並んでいる(規定打数以上)。

開幕が早いパリーグの選手の調整が進んでいるのが分かる。大阪の地下鉄では、どでかい顔のポスターが貼ってある坂口(なんか蒙古襲来みたいな迫力ある写真だ)が元気。2月半ばになって小瀬の穴を埋めるべく西武からトレードされた赤田も元気だ。鳥谷はともかく、マートンは後半になって穴も見えてきた。
そして、韓国の新聞が連日報道している金泰均は、一時4割を打っていたが.342で落ち着いた。早くも攻めどころを見つけられつつある印象だ。金は「オープン戦では手の内を知られたくない」と言っていたようだが、シーズンが始まれば丸裸にされる。そこからが勝負だと思う。同じく今年NPBデビューの李杋浩は1本塁打5打点.270。
楽天の不良債権化しつつある中村紀の尻に火が付いているのが分かる。T-岡田は、本物の怪物になれるかどうかだ。
怪物と言えば中田翔は2本塁打4打点で.282。荒さがまだ目についたが、怪物の称号も今年までだろう。
この顔触れから見えるのは、世代交代だ。少し前のビッグネームは顔を見せず、若手中堅が並んでいる。タイトル争いに絡みそうなメンバーだと思う。

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日本人選手のスプリングトレーニング(野手編)|エピソード2009-80

引き続き日本人野手のスプリングトレーニングのSTATS。しかし、寂しい。こんなに減ってしまった。田口も城島もいなくなった。若い選手のチャレンジもないし、日本人のMLB進出は一つの節目を迎えたと言えるかもしれない。

今、MLBにいる5人の選手はほぼレギュラーが約束されている。今の成績はそれほど気にすることはないが、良い成績であるに越したことはない。
福留は例年通り、今季も出だしは良い。ザビアー・ネイディなどの出来いかんではレギュラーの座を脅かされる可能性があるだけに、頑張るべきだ。今季はセンターからライトにまわる予定。松井秀喜はスロースターターだが、MLB公式サイトの動画を見る限り、当たりは悪くないようだ。松井稼頭央は、今季契約最終年。特に打撃で良い成績を残さなければいけない。岩村は7月にトレードに出される可能性が高いが、良いチームに移るためにもスタートダッシュが必要だ。
明るい話題は、イチローが早くも2盗塁していること。昨年8月の負傷以来、足を使うケースがめっきり減っていただけに喜ばしい。37歳にして衰えていないようだ。

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日本人選手のスプリングトレーニング(投手編)|エピソード2009-79

開幕まであと20日余り、スプリングトレーニングも折り返しを迎えた。日本人選手も数字を残し始めているが、このタイミングで現状を見てみたい。本日は投手。

9人の投手がMLBのゲームに出ている。先発ローテーションに入っている川上と黒田はまず順調か。昨日、川上は大きく崩れたがそこまでは安定感があった。黒田は、今季やや弱体化したLADにあって真価を発揮すべき年だ。開幕投手の可能性もあると思う。
セットアッパー陣では、先発昇格を目指す上原が素晴らしい。岡島も順調。気になるのは斎藤がかなり打ちこまれていることだ。年齢的にもこの調子のままだと、マイナースタートの可能性も出てきた。田澤は今のところ通用しているが、マイナースタートの可能性が高いのではないか。
NYMの新人投手2人。五十嵐は昨日、久々に押さえることができた。首脳陣も彼の起用法を探っているところだろう。高橋尚は2試合で9三振。今のところ好投しているが、予断を許さない。
井川慶は、早々にマイナーに落ちた模様だ。もはや悲しみも驚きもしていないのではないか。
そして、最も気になるのは、この表にない投手。つまり松坂大輔だろう。先日もキャッチボールの途中で首の張りを訴えて中止した。4月15日の登板が回避されるとすれば、今季に暗雲が垂れこめる。今季が期待を裏切る出来になれば、彼の評価は一気に下がってしまう。がんばってほしい。

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