シーズン200安打クラブの価値 下|エピソード2010-106

述べ477回、232人の「200本クラブ」のメンバーの内、135人は生涯1度だけの記録。残り97人が複数回記録している。ある意味で、200本安打は一握りの選手にしか許されない記録だ。打順が上位で打席数が多く、レギュラーとして万全のステイタスがあり、しかも高打率(477回の200安打の内.300以下は9人だけ。最も低いのはホアン・ピエールの.292)。
2回以上の200本安打を記録した97人を並べてみる。

 

ピート・ローズがトップに立っているが、それ以外は20年代、30年代の選手がひしめいている。イチローは今季、この高みに達するのだ。すぐ後ろにはジーターがいる。しかし現在103安打.271のジーターは今季200本に届きそうにない。また113安打.300のヤングは微妙なところだ。
この2人より年長のイチローが、この大記録に迫ろうとしている。何とか今季、故障をせずにこの記録にたどりついてほしいと思うばかりだ。
※お詫び データ集計の際に数え間違いをしていました。伝説の魔球様のご指摘もあって、調べたところ、200安打ジャストの選手を12人(回)数え忘れていました。修正いたします。文中の修正箇所は青字にしました。

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マトリクスから見えてくるパリーグ2010|2010年の戦力分析-101

パリーグの各チームもセリーグ同様、投手頼みに偏っている。

ここから見えるのは、今季のパリーグは投手力において大差がなく、打撃力の格差が大きいということだ。西武がその筆頭格だが、今のところ爆発するに至っていない。対照的に千葉ロッテの打線が活発だ。
楽天、オリックスはやや落ちる。偶然かもしれないが、ペナントレースもだんだんそのようになりつつある。
MLBと同じマトリクスにしてわかるのは、NPBの各チームはどれも似たり寄ったりのチーム作りをしていることだ。どこも投手力主体のチーム作り。派手な大砲を揃えるチームは巨人くらいだ。見方を変えれば、日本には大砲がいないということも言えよう。
マトリクスという分析は、チームだけでなく、個々の選手の傾向を見る上でも有効だ。今後も紹介していきたい。

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マトリクスから見えてくるセリーグ2010|2010年の戦力分析-100

アナ両リーグで使ったマトリクスをNPBにも当てはめてみて、ちょっと困ってしまった。
ほとんどのチームが「投手頼み」のゾーンにおさまってしまうのだ。仕方がないので、マトリックス上に小さな軸を重ねることにした。

NPBとMLBの野球の質的な違いが端的に表れている。NPBは、投手力優位の「守る野球」だと言える。見方を変えれば、MLBのような得点力のあるスラッガーはほとんどいないということでもある。スケールが小さいということも言えるし、似たような野球をしているとも言えよう。NPBには、投打に破たんした状態のチームもないことが分かる。
セリーグの場合、巨人の戦力が突出している。NYYが突出したアリーグと似た状況だ。これを投手力のある中日が追う図式。現実のペナントレースと合致していると思う。

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マトリクスから見えてくるナリーグ2010|2010年の戦力分析-100

続いてナショナルリーグ。4つのゾーンにチームがバラけた。

各チームの傾向が良くあらわれている。投打強大のゾーンには6チーム。このうち3チームは新興勢力、3チームは老舗。新興勢力は、戦力が整ってきつつあるが、まだ勝つことはできない。戦力に加えて、チームとしてのまとまりが必要だということだ。COLのヒメネスが今日、ノーヒッター。実力はすでにトップクラスだ。このゾーンの6球団に加えて、投手頼みのLAD、SFのなかから優勝3チームとワイルドカードが出るだろう。
参考までにアリーグのNYYを()付きで置いてみたのだが、比較するとナリーグには突出したチームがないことが分かる。
チーム崩壊ゾーンにいるNYMは、年俸総額では2位ではあるが、2009年は故障者続出に加え、期待を裏切る選手が出て惨敗に終わった。この傾向はしばらく続くだろう。HOUもそれに近い。この2チームに比べれば、CIN、WSHは良いプロスペクトを得て上昇傾向にありチーム事情は明るい。

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マトリクスから見えてくるアリーグ2010|2010年の戦力分析-99

おかげさまでNPB12球団、MLB30球団の戦力分析を終えた。ほぼ1カ月半。1800人を超す選手のデータをまとめた。チーム戦力の比較も試みた。皆さんもやって見られると良いが、何となく今のプロ野球が頭に入った気持ちになる。本当はKBOもやろうと資料は揃えていたのだが、恐らくどなたの興味も惹かないだろうと思ってやめにした。
ただ、チームごとの戦力比較、順位予想は中途半端でイマイチだった。もう少しチームの傾向や、他チームとの距離感が出る表現はないのか、と考えて、マーケッターがよくやるポートフォリオ分析で使うマトリクスにしてみた。縦軸に打撃、横軸に投手力の指標を入れる。打撃は最も多くの攻撃的要素が盛り込まれたRC系のRC27(つまり得点を生み出す力)、投手力は純粋な投手の能力だけを表すDIPS、守備力の要素は入っていない。あくまで一面的なデータではあるが、何かが見えてくる。アリーグから見ていきたい。

NYYがいかに特別のチームであるかが分かる。アリーグ14球団で突出している。そして東地区に戦力が偏っていることもわかる。ワイルドカード争いはTB、BOSが争うことになりそうだ。TORは2009年までは投手頼みのチームだったが、大きく性格が変化した。
西地区に目を転じると、打力のLAAと投手力のSEAという図式だが、OAKはSEAとそん色がない。
中地区は打力のMINと投手力のCWS。
チーム崩壊とはややきつい表現かもしれないが、このゾーンにあるチームは、何らかの意味でチーム立て直し中である。
マトリックスにすることで、チームの現状がある程度浮き彫りにできたのではないか。

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アメリカンリーグ東地区の2010年|2010年の戦力分析‐98

いよいよAL東地区の戦力比較。
まずはピッチング。ERA、DIPS、WHIPの数字を比較。またそれぞれの数値の順位をつけ、1位=5点、2位=4点、3位=3点、4位=2点 5位=1点というポイントをつけた。

NYY、TB、BOSが拮抗していることが良くわかる。2010年はバスケスが入ったNYYがややリードしているが大差は付いていない。TORは、大エースハラデーの退団で、最下位に落ちる。こと投手力ではALEは接戦である。
 
続いてバッティング。AVG、OPS、RC27の数字の比較。同様のポイントをつけた。

結局、NYYのぬきんでた力は打線の力なのだ。2009年、2010年すべての数字で1位。しかも多くは2位と大差をつけている。続くBOSは、ベイの離脱でややダウン、TBは現状維持だが、TORがヒル、リンドのブレークで2位集団に追い付いている。
トータルの数字。投打のポイントをもとにしたランク。投のポイント(12点満点)を3.6倍に、打のポイント(12点満点)を2.4倍にし、90点満点とし、これにC=コーチング、監督の能力の10点を任意で加えた。
 
ペナントレースは、ほぼこの形で推移するのではないか。BOSは早い時期に戦力を補強する可能性があるのではないか。TORはこの1年で投手力のチームから打撃力のチームに変わった。たった一人の投手の離脱がチームを変えたのだ。最も意外性があるのはTBだろう。ロンゴリアに続く若手のブレークが予想されるからだ。
NYYに死角があるとすれば、それはベテランの故障ではないだろうか。それがなければ地区1位は固いと思う。

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ニューヨーク・ヤンキースの2010年(野手編)|2010年の戦力分析‐97

【2009年】

20本塁打以上の打者が7人。9人のレギュラーのうち8人がOPS.800。圧倒的な打線の中心に新加入のタシェアラが座り、A-RODの出遅れ、不振を補った。あまり目立っていないが、カノが自己最高のシーズンを送る。スィッシャーや控えのガードナーも良い仕事をした。そして松井秀喜、ジーターも復活した。
反則でしょう!といいたくなるような強烈な打線だった。
 
【2010年】

重量級打線の若返りを図った。松井、デーモン、ホセ・モリーナ、メルキー・カブレラが移籍。外野に俊足のグランダーソンとベテランのウィンを獲得。長打力ではなく、スピードのある選手を補強した形だ。注目すべきはナリーグから移籍したニック・ジョンソン。長打力はそれほどないが、当代一の「四球取り」だ。なかなかアウトにならない。この打者がいることで、打線はつながる。DHは固定せず、このジョンソンをメインに、後はベテラン選手の半休の場となるようだ。内野にスターが集まり、外野は軽量級という布陣だ。
気がかりは39歳のポサダがメイン捕手になることか。セルベリやモンテロがとってかわる可能性もある。
【総論】

なかなか考えた補強だという印象だ。長打力のある選手がだぶついていたのを整理して、主力打者を活かす選手を取った。すでに圧倒的な打線なので、量的ではなく質的な充実を図ったというところか。この打線の問題は「ベテランの賞味期限がいつなのか」ということにつきるだろう。
【投打の総論】
年俸総額208,097,414は、圧倒的な1位。このチームだけは、選手獲得に苦労しない。ただ、ごてごてと大物選手ばかりが並んでチームとして機能しないという失敗を何度も繰り返してきたので、2010年は投打ともに堅実な補強に終始した。力量的にも圧倒的に1位だが、それでも優勝できないことがあるから野球は面白いのだ。

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ニューヨーク・ヤンキースの2010年(投手編)|2010年の戦力分析‐96

【2009年】

CCサバシア、バーネットと言う大型移籍が功を奏し、ぺティットも含め3番手までは他チームのエース級が揃った、チェンバレンは一線級に育った。
またクローザーのリベラが神がかり的な活躍。ヒューズ、ロバートソン、アセべスなどのセットアッパーも十分に機能し、万全の救援陣だった。
難を言えば、5番目の先発が確定しなかったことか。
 
【2010年】

バスケスが返り咲き。先発4本が確立された。セットアッパーで朴を獲得。ほぼそれだけの補強だが、戦力的には向上している。5番目はヒューズか。日程の関係で4月半ばまでは4人でまわすことが可能になる。
最大の懸念材料は、41歳になるマリアノ・リベラ。スプリングトレーニングでは6試合を投げて無失点と相変わらずだが、2009年のような活躍ができる保証はない。リベラの代役は無理だろうがATLから来たローガンが期待できよう。38歳になるぺティットも順調ではあるが懸念材料だ。
チェンバレンの調整はかなり遅れていたが、セットアッパーにまわった。
 
【総論】

MLB一の布陣であるのは間違いないが、主力の高齢化が気にかかるところだ。NYYの場合、主力が働かなければ、他チームから無造作に引き抜いてくるのだろうが、それが手遅れになるようなら他チームにも付け入る可能性が出てこよう。

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ボストン・レッドソックスの2010年(野手編)|2010年の戦力分析‐95

【2009年】

レギュラー陣は確定していたが、控えが目まぐるしく変わった。ペドロイア、エルズベリーは屈指の1、2番コンビとなった。ユーキリスも機能したが、オルティーズが長い不振にあえいだ。これがNYYの追撃態勢を作れなかった要因だ。その分、ジェイソン・ベイが働いた。何より効果的だったのは7月末に獲得したビクター・マルチネスだ。勝負強い打撃とともに、捕手としても投手陣の信頼を得た。
 
【2010年】

ジェイソン・ベイの引き留めに失敗。ホリデーも獲得できず、ベイの穴は埋まらず。3BローウェルはFLAへの移籍が半ば決まっていたが12月の健診で指の故障が見つかり破談。今季は大きな期待ができないため、SEAからベルトレを獲得。SSにスクータロ、外野にキャメロン、ハーミダ、割合地味な補強に終始した。その結果数字的にはやや下がっている。
 
【総論】

2009年オフのFA市場はやや不作だったこともあり、打線の補強は万全とはいえなかった。それでもトップクラスではある。何よりTBと並ぶ機動力の高さが魅力。今季はユーキリスが4番に座るだろうが、いわゆる「つなぐ4番」のイメージか。SEAファンには複雑な心境だろうが、ベルトレは相当やるような気がする。ただ2009年同様シーズン中に大きなトレードをする可能性もあるだろう。
 
【投打の総論】
 
投手陣はさらに充実しNYYに匹敵。野手陣はTBとともにNYYに次ぐレベルだろう。年俸総額122,435,399は30球団中4位。アリーグ14球団中2位。あまり目立っていないが、このチームは緊縮財政に転換しているように思う。投打ともに大物を獲得するとともに、ペドロイア、エルズベリーに次ぐ有望な若手を獲得して育てるなど地道な路線も取ると思われる。

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ボストン・レッドソックスの2010年(投手編)|2010年の戦力分析‐94

【2009年】

BOSとしてはそれほど良い先発陣だったとは言えない。ベケット、レスターは安定感のある数字を残したが、ペニーは夏に故障、松坂も戦線離脱。ウェークフィールド、バクホルツらをやりくりしてシーズンを戦った。
救援陣は、ラミレス、岡島、デルカーメン、斎藤ら個性的なスタッフが揃っていた。そのうしろに万全の構えでパベルボン。先発のほころびを後ろがつくろったという形だ、
 
【2010年】

LAAからラッキーが加入。ベケット、レスターに続く柱ができた。先発はこれに復調予定の松坂、バクホルツでいく。松坂の登板は5月になりそうだ。その間ウェークフィールドが5番手先発か。松坂がダメなら代わる可能性もある。救援陣は斎藤隆が抜けたが他は健在。SDからモレノが加入。阪神から移籍のスコット・アチソンはメジャー契約。スプリングトレーニングでは10試合12回を投げてER2、ERA1.50と抜群の働き。パベルボンへのつなぎ役として大いに働きそうだ。
手術を受けた田澤は契約最終年の2011年に勝負することになった。
 
【総論】

ラッキーの加入によって確実に戦力アップ。松坂も出遅れてはいるが、二桁勝ちが予想されている。大きな穴はなく、NYYよりも安定感で上と言って良いだろう。ベテランから中堅、若手へと世代交代が順調に進んでいる。

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